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♦ Food×Design

モルキュラー・デザイン、メディア・デザイン思考による食の開発

 

♦ 研究関心

メディアとしての食の機能

 食べものには、さまざまな“働き”があります。料理は、生産者の食材へのこだわりや、料理人のアイデアと技術などが介され、食べる人へと届きます。そういった性質から、食材や料理は、それらがもつ情報や食に携わった人の気持ちを媒介するメディア、体現するメディア・アートとしても見てとれます。

 カナダの英文学者のマーシャル・マクルーハンは、1964年刊行の著書『メディア論』で、「メディアはメッセージである」という言葉を残しています。その言葉には、「人々はメディアによる内容にとらわれがちだが、メディアが現実と違った媒体に再構成されているのであれば、そのメディアの形式や構造にこそある種のメッセージを含んでおり、それに目を向けるべき」という主張が込められています。つまり、食べものがメディアであるなら、「食であることにメッセージ性がある」、「食を仲介するからこそ伝わることがある」ということです。

科学学習ツールとしてのレシピ開発

 人は生きていく上で「食」を切り離すことができないので、「食」や「料理」は少なからず興味を抱く対象となります。「食」や「料理」は科学を学習するうえで、外的要因による興味や、感情的興味、さらには価値的興味を生起させるツールとして有効ではないでしょうか。

 これまで、「料理」に潜む「科学」の解明や解説は多くの論文、TVや本などでも示されているが、「科学」を「料理」で図解したものは少ないです。私たちは、基本的な科学的知識を「料理」のデザインで表現・図解できるようなレシピを考案・作成し、「料理」が科学に対する興味を喚起するツールとなりうるか検討しています。